フットサルとは

フットサルの魅力

フットサル(Futsal)は、基本的に室内で行なうミニサッカーで、5人で行なうスポーツです。 バスケットボールのコートを少し広くした程度のコートで行ないます。

少人数でできるので、手軽に開催することができます。 広い場所もいらないので、ちょっとした場所があればフットサルを楽しめます。 サッカーと違って接触プレーが禁止されているので、老若男女誰でも楽しめる点も魅力です。 ファッションブランドの充実により、街でも身に付けられるフットサルアイテムが多く、ファッション性もフットサルの大きな魅力です。

サッカーとの違い


・接触プレー禁止

フットサルでは、ショルダーチャージやスライディングタックルなど、接触プレーが禁止されています。 これらは全てファウルとなってしまいます。

・ボールが違う

使用するボールはサッカーボールに比べて少し重く、弾まないようになっています。

・交代は何回でもOK

サッカーの場合、選手交代は3人までとなっていますが、フットサルの場合、交代は自由です。 1回ベンチに下がった選手でも何回でも交代出場することが可能です。

日本のフットサルの現状

93年にJリーグが開幕したことで日本のサッカー人気に火が付き、98年に日本がワールドカップに初出場、02年に日本で ワールドカップ開催と、サッカーを取り巻く環境が10年足らずで激変し、日本にサッカーファンが根付きました。 このサッカー人気とともにフットサル人口が急増し、現在(2006年10月)、フットサル競技人口は150万人とも言われています。

競技人口の増加に伴い、フットサルを行なえる場所も全国的に増えています。 民間のフットサルコートは、2006年9月時点で、全国に500施設以上存在しています。 このように、フットサルの一般への普及は、急速に拡大しています。

一方で、フットサルを競技としてプレーする人達も増えてきています。 各都府県リーグや地域リーグが存在し、サッカーの天皇杯にあたる「全日本フットサル選手権大会」も開催されています。 2007年からは全国リーグが始まり、日本のフットサルはプロ化に向けて動き出します。

フットサルに関わりのある有名人

有名人で、フットサルに関わりのある人がたくさんいます。 ブラジルのサッカー選手はフットサル出身の選手が多いことで知られています。 ジーコやロナウド、ロナウジーニョもフットサル出身の選手です。

日本では、「モーニング娘。」を始めとするアイドル達のフットサルリーグ「スフィアリーグ」が行なわれています。 「恋するフットサル」といったテレビ番組も放送されていて、フットサルアイドルと呼ばれる女の子が存在しています。

フットサルの歴史

フットサルの起源

フットサルが正式に「フットサル」というスポーツに制定されたのは、1994年です。 FIFA(国際サッカー連盟)により、競技名称とルールが定められました。 それまでは、世界各国で競技名称やルールが異なっていました。

ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアではインドアサッカーと呼ばれ、サッカーボールを使った 室内ミニサッカーが行なわれていました。 サッカーの母国イギリスが発祥となったインドアサッカーでは、アイスホッケーのように壁面を利用することができ、 コートからボールが出にくいようになっています。

ブラジルを中心とした南米では、サロンフットボールと呼ばれ、今のフットサルボールより小さくて弾まないボールを使った 室内ミニサッカーが行なわれていました。

いずれにしろ、各国でルールが異なっていた状況で、使っているボールや競技人数までばらばらでした。 しかし、世界的に年々競技人口を増やし、プロリーグまで誕生するほどの人気スポーツとなっていきました。 なので、FIFAが世界的にルールと競技名称を統一し、国際大会を開催できるようにしたのです。

フットサルワールドカップ

サッカーと同じく、フットサルでもワールドカップが開催されています。 第一回のワールドカップは1989年に行なわれました。

フットサルワールドカップ
開催年 開催国 優勝国 準優勝 3位
1989年 オランダ ブラジル オランダ アメリカ
1992年 香港 ブラジル アメリカ スペイン
1996年 スペイン ブラジル スペイン ロシア
2000年 グアテマラ スペイン ブラジル ポルトガル
2004年 台湾 スペイン イタリア ブラジル

フットサルは、オリンピックの種目として採用される可能性もあります。 夏季大会の種目にするべきか、冬季大会の種目にするべきかなど、まだまだ議論の余地があります。

日本のフットサルの歴史

1970年の初頭、雪のせいで冬季にサッカーができない北海道から、日本のフットサルは始まりました。 札幌大学サッカー部が、冬季の練習のためにサロンフットボールを取り入れ、室内でボールを蹴るようになりました。 これが少人数で行なうサッカーの始まりです。

その後、北海道サッカー協会主導の下、ミニサッカー大会が開催されるようになり、やがて日本サッカー協会の下、 ミニサッカー競技規則が制定されます。 1977年には、日本サッカー協会主導の下、日本ミニサッカー連盟が設立されます。 以降、日本の各地でミニサッカーが行なわれるようになりました。 これが今日の日本のフットサルの源流です。

1994年にFIFAにより「フットサル」と競技名称が定められ、日本でもミニサッカーがフットサルとなりました。 これを契機に、日本サッカー協会によるフットサルの普及活動が開始されます。 1996年には、第1回の全日本フットサル選手権が開催され、その後ジュニアユース、小学生大会も行なわれるようになりました。 これらの活動により、順調に競技人口が増加していきます。

全日本フットサル選手権歴代優勝チーム
優勝チーム
1996年 1 ルネス学園甲賀サッカークラブ
1997年 2 府中水元クラブ
1998年 3 ルネス学園甲賀サッカークラブ
1999年 4 FIRE FOX IPANEMA'S
2000年 5 FIRE FOX IPANEMA'S
2001年 6 CASCAVEL BANFF
2002年 7 FIRE FOX
2003年 8 P.S.T.C LONDRINA
2004年 9 BANFF TOHOKU
2005年 10 FIRE FOX
2006年 11 PREDATOR

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