怪我をした時の応急処置方法

思いがけず怪我をしてしまった場合は、適切な応急処置を行うことにより、早期の回復が見込まれます。
応急処置をした後で、医者に診察してもらうのが、怪我をした時の適切な対処法です。
しかし、誤った処置を行なうと、怪我を悪化させてしまうこともあります。
応急処置の正しい知識を身に付けておきましょう。

打撲(打ち身)の応急処置

すぐに患部を冷やします。
患部を冷やすことで、痛みや炎症、腫れを最小限に留めます。
打撲だからと軽く見ていると、炎症がひどくなって腫れがひどくなる場合もありますので、無理はしないようにしましょう。

捻挫


捻挫をしてしまった場合の注意事項

捻挫をしてしまった場合は、捻挫をしたほうの足に体重をかけないようにします。
歩きまわったりすると患部に体重がかかってしまい、痛みと腫れがひどくなってしまいます。
もしも捻挫してしまったら、周りの人に肩をかしてもらってコートの外に出ましょう。

また、捻挫だと思っても、実は剥離骨折であったり、靭帯を損傷していたりなど、怪我の程度が重い場合もあります。
必ず、医者に診察してもらいましょう。

捻挫をしてしまった場合の応急処置

すぐに患部を氷を入れたビニール袋で冷やします。
ビニール袋と患部の間には、薄いタオルなどを挟んで凍傷を防ぎます。
氷がなければ、とりあえず水道水で冷やし、誰かに氷を買ってきてもらいましょう。
患部が冷やされて感覚がなくなったら、冷やすのを一旦やめます。
氷で冷やすのは20分以内にします。
その後40分程度時間を置いて、また冷やします。
冷やすことで炎症と腫れ、出血を最小限に留めます。

移動するときは、テーピングなどで患部を固定し、なるべく体重がかからないようにします。
家に帰ってきたら、固定した患部を心臓よりも高い位置になるように、枕などの上に足を置くようにします。
足を高くしておくことで、腫れの原因となる不要な蓄積物を溜めないようにします。
そして、なるべく早く医者に行くようにしてください。

捻挫をした時は、患部をなるべく安静にしておくことが大切です。
固定をしておけば、治りも早くなります。
痛みが引いてきたからといってすぐにフットサルをやり始めると、捻挫が癖になってしまい、同じ所を捻挫しやすくなってしまうので、完治するまではフットサルを控えましょう。

骨折


骨折かどうかの判断

骨折かどうかの判断は、以下のような基準で判断します。

  • 腫れがひどい
  • おかしな曲がり方をしている
  • 痛くて全く動かせない
  • 皮膚が変色している
  • 患部から離れた場所に刺激を与えても痛い

判断がつかないときは、骨折していることを前提に応急処置をしましょう。

骨折した場合の応急処置

骨折した場合は、かなり痛むので、一時的にショック状態に陥る場合もあります。
内出血を伴う場合もありますので、ひどい場合には包帯などで圧迫して止血します。
骨折の応急処置の基本は固定ですが、無理に動かそうとせず、慎重に行なってください。

腕の骨折

添え木となるようなもの(厚めの雑誌や傘など)を腕に当て、固定します。
そして腕を90度曲げ、三角巾などでつるします。

足の骨折

大きめの板や棒など、足全体を覆うようなものを用意し、これにテーピングなどで足を固定します。

肋骨の骨折

胸を三角巾などで巻いて圧迫します。 そうすると痛みが軽くなります。

肉離れの応急処置

肉離れとは、運動中の筋肉に負荷がかかり、筋肉が伸びたり引っ張られたりすることが原因で、筋肉が損傷される場合を指します。
症状は、筋肉が痙攣したり、筋組織の部分断裂による筋肉痛のような痛みなどです。
肉離れの多くは、太ももの筋肉に起こります。

肉離れになってしまった時は、すぐに患部を冷やします。
冷やすことで炎症と痛みを最小限に留めます。
その後、包帯などで患部を圧迫します。

脱臼

脱臼とは、関節部分の骨と骨がはずれてしまうことを指します。
同時に靭帯を損傷している場合もありますので、必ず病院でレントゲン検査を受けなければいけません。

脱臼してしまったら、患部をひやして炎症や痛み、腫れを最小限に留めます。
その後、三角巾などで固定し、なるべく動かさないようにします。
自分でもとに戻そうとするのは危険ですのでやめましょう。

アキレス腱断裂

アキレス腱は、断裂しても歩くことが可能です。
足首を動かすことも可能なので、断裂していることに気付かない場合もあります。
疑わしい場合はすぐに病院に行きましょう。

アキレス腱を断裂した場合は、痛みや炎症、出血を抑えるために患部を冷やします。
その後、足首を固定し、あまり動かさず、体重をかけないようにします。

切り傷、擦り傷

切り傷や擦り傷を負い、出血してしまった場合は、すぐに患部を水道水で洗い流しましょう。
傷口に付着している汚れは、血液が凝固してしまうと一緒に固まってしまいます。
また、水道水には塩素が含まれていますので、多少の消毒効果があります。
医者に行かなければならないほどではない怪我であれば、市販の消毒薬で消毒し、絆創膏やガーゼで患部を覆います。

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